今日はアニメレビュー更新しません。
代わりに魔法先生・・・・誰?をお送りします。
小さく反響らしいですね。コレ。
ちなみに今回はギャグが大半占めてるかも。
エヴァ「記憶を元に戻す魔法・・・だと?」
エヴァは少し驚いた後、呆れたように笑い始めた。
「ま、真面目に答えてくださいよ〜」と困りながら言うネギに対し、突然笑うのを止めて冷たく言った。
エヴァ「そんなものあるわけないだろう」
ネギ「!」
さっきまで笑っていたエヴァに突然きついものの言い方をされては、
誰でも少しは怖がるだろう。
エヴァの声には、静かな怒りが込められていた。
エヴァ「ちゃんと冷水で顔を洗ってきたんだろうな?」
ネギ「はい・・・。」
エヴァ「ぼーや、記憶とは時間の保存だ。分かるか?」
ネギ「はい」
エヴァ「それまで過ごしてきた時間に見たこと。聞いたこと。思ったこと。そして感じたこと。
そのときの気温、感情、体調。
膨大な情報を押し込め、無理矢理詰め込んだもの。それが記憶というものだ」
ネギ「記憶を消す魔法はあるのに、何故元に戻す魔法はないのですか?」
エヴァは、軽く呆れながら質問に答えた。
エヴァ「ぼーや、壺を作るのと壊すのとではどちらが簡単だ?」
ネギ「えーと・・ 壊す方です」
エヴァ「当然だ。ただ手に壺を持って壁めがけてワンスローすれば、はいガシャンで終わりだ。」
エヴァは物を投げる動作をした。
その後に説明口調で続けた。
エヴァ「一方、作る方はどうだ?
職人だって簡単ではないことを、一般人がどうすると言うんだ?
魔法での記憶操作だって同じだろう?
意図的に記憶を消すことができたとしても、個々人の記憶は製造出来やしない。」
ネギ「確かに・・」
エヴァ「もし記憶を元に戻すことが可能だったとしてもそれは偽りの記憶だ。
各々が持つ正しい記憶ではないだろう・・?」
エヴァは静かにお茶をすすった。
ネギが、続けて質問する。
ネギ「じゃあ、方法はないんですか・・?」
エヴァ「ああ。魔法はそんな物だ。限界はあるのさ」
ネギ「ない・・・ ですか・・。
そうですよね・・・」
ネギはうつむいてしまい、悔しそうな顔をした。
だがそんな反面エヴァの表情は平常を保っていた。
落胆するネギにエヴァが言いかける。
エヴァ「別に方法がないわけではないぞ」
ネギ「え?」
エヴァ「言っただろう?
魔法『は』そんなものだと・・。」
ネギ「ほ・・ 方法があるんですか!?」
エヴァ「魔法ではないがな・・ 一応有効な策はある」
ネギ「それ、教えてください師匠!!」
ネギの目は嘘のように光り輝き、眩しいほどであった。
エヴァに近寄り、下方からその輝きを放つネギ少年。
彼女は完全に戸惑っていた。
エヴァ「と、とりあえず落ち着けぼーや! 話はそれからだッ!!」
―――――数分後。
エヴァ「・・・・・・で、だ。
その方法というのは、いわゆるショック療法だ。」
ネギ「ショック療法?」
エヴァ「よくあるだろう。挫折した人間に刺激を与えて立ち直らせるって奴だ。
それを神楽坂明日菜にやってやれ」
ネギ「それで、治るんですか?」
エヴァ「治るかどうかは分からん。
治らなかったときはその・・・・ すまん」
エヴァは小声で謝った。
エヴァ「とりあえず、奴のショックを受けそうな言葉をどんどん言ってやることだ。
もちろん、ただの罵声ではないぞ?
とてつもなく強力なのをな・・・ くっくっくっくっくっくっく・・」
ネギ「師匠、怖いですってその顔」
※ ※ ※
木々に遮られた夕日が、窓を通して差し込む。
気づけばもう夕暮れ時だった。
ネギ「では、そろそろ僕は帰らせていただきます」
エヴァ「待て、ぼーや・・」
立ち上がったネギをエヴァは呼び止めた。
「何ですか?」と聞き返すネギに対して彼女はとんでもない言葉を放った。
エヴァ「血を吸わせろ」
ネギ「な・・・ なんですか、突然?」
エヴァ「相談料としてだ。これぐらいは当然だろう・・」
ネギ「え・・・」
エヴァ「血が足りないんだよ・・・!
最近は高畑達に止められてろくに人の血も飲んでいないせいか、ストレスを感じることもしばしば・・」
ネギ「それはカルシウムを取れば・・ ほら、カルシウムには――――」
エヴァ「うるさい黙れ。ごちゃごちゃ言わないで血を吸わせろ・・!
ああ・・ 人の血を吸わせろ・・ 美味なる奴の息子であるお前の血を・・・ッ!!」
ネギ「ひ、ひぃぃぃっ!! にじり寄らないでくださいよ〜〜ッッ!!!」
ネギは後ずさりし、ついには壁に突き当たる。
変な恐怖に後押しされてか、身体が言うことを聞かない。
にじり寄る「吸血鬼」エヴァンジェリン。
何故か顔は赤らんでいて、息が荒く、目がマジであった。
エヴァ「どうした?もうあきらめたのかお前は・・
さあ、お前の血を、美味なる奴の息子の血を・・・・・ 吸わせてくれ・・ はぁはぁ」
ネギ「はぁはぁ言わないでください〜〜っ! へ、変に怖い〜!」
エヴァは四つんばいの状態で壁に追いつめられたネギに少しずつ近寄っていく。
突然、誰かの足音がこちらに向かってくる。階段を上って現れたのは茶々丸だった。
茶々丸は来るなり言った。
茶々丸「マスター、何をしておられるのですか? とても興奮しているようですが・・」
エヴァ「ああ、茶々丸か・・ こいつの血を・・ はぁはぁ
吸うところだ・・ はぁはぁ 手伝ってくれ・・ はぁはぁ」
ネギ「・・・ッ!!!」
ネギは某サラ金会社のコマーシャル犬の様な純粋無垢な瞳で涙を流しながら茶々丸に助けを求めた。
ネギ「茶々丸さん・・ 僕どうなっちゃうんですか・・・?」
茶々丸はロボットとも思えないほど目を見開いた後、
ほのぼのした表情でなにかをぶつぶつと言い始めた。
その呪文の連鎖の終わりの言葉が、
茶々丸「ネギ先生・・ めっちゃかわいい」
だった。
驚くべき機動性でエヴァを止めにこちらに向かった。
と思いきやエヴァと同じく、ネギににじり寄ってきた。
息をはぁはぁさせながら寄ってくるエヴァと、いつもの無表情とは異なるほのぼのとした表情の茶々丸が、
なんだかネギをどうにかしようと・・・。
ネギは、試行錯誤の末に・・
ネギ「ああ・・・ もう、どうなってもいいや・・・はははははは」
・・・諦めた。
※ ※ ※
ネギ「ただいま・・・」
夕映「お帰りですネギ先生」
のどか「お帰りなさい・・」
ネギ「変に・・・疲れた」
ネギの目は完全に生気を失っていた。
よろよろと平衡感覚のない歩き。そして力の抜けきった声。
いつもの教師としてのネギ=スプリングフィールドはそこにはいなかった。
その血の気のない顔を見た2人は思わずぎょっとして、顔を見合わせた。
夕映「何かあったんでしょうか・・?」
のどか「さあ・・・ 話してくれるまで訊かない方が良いよ・・」
そのことに関してはこちらからは一切訊かないことに決めておいた。
ネギはソファーに倒れ込み、そのまま寝てしまった。
心配したのどかは毛布を掛けてやった。
夕映「本当に、何があったというんでしょうか?」
のどか「血でも抜かれたみたいな顔してるよ?」
・・・まさにその通りでした。
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今日はここまで。
コメント、TB、誤植の指摘などお待ちしてます。
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【2006-12-07 Thu 01:04:38】 | NikandoのACG日誌
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